背景

新型コロナウイルスの感染拡大により、様々な形のエンターテインメントや芸術活動が中止や延期の決断を余儀なくされました。
困難に陥っている舞台芸術等を支援し収益力の強化に寄与することを目的として、2020年に寺田倉庫株式会社と一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワークにより「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(EPAD)」が設置されました。
アストロデザインは2020年よりEPADと協業し、舞台演劇の8K撮影・収録を数多く行っています。
今回はEPADの活動における8Kカメラと8Kプロジェクターの活用事例を紹介します。

舞台芸術デジタルアーカイブの未来

2022年1月21日(金)、寺田倉庫G1-5FイベントスペースにてEPAD実行委員会の主催する「舞台芸術デジタルアーカイブの未来」~高音質・高画質は魔法の杖となるか?~が開催されました。会場では生オーケストラをバックに公演するミュージカルなど、高画質(8K)・高音質(Dolby Atmos®)で収録された舞台映像3作品を8Kプロジェクターで275インチの大型スクリーンに投影。まるで劇場内で生の舞台を鑑賞しているかのような臨場感を実現しました。

上映終了後には座談会が開催され、8K収録映像の活用方法や普及の可能性について話し合われました。
演劇などの舞台を超高精細8K映像と立体音響でアーカイブすることにより、その作品の舞台美術や空気感を細部まで後世に残すことができ、公演終了後も収益化が可能となります。配信など様々なプラットフォームでの活用も期待できます。

8K定点収録のメリット

座談会ではEPAD実行委員の福井健策様から次のようなコメントがありました。
「8K定点収録のメリットははっきりしている。客席は一つしか潰さなくてよく、一人のスタッフがいれば撮れてしまう。編集作業も要らないからコストを非常に下げることができる。観客が見たものと最も近いものを、今望める最高の画質と音質で残すことができ、将来の色々な展開を期待できる。とはいえ実際に映像を見るまで、どのくらい鑑賞に耐えうるものか不安もあった。8K映像は、生のライブイベントや私達が愛する舞台そのものではない。しかし、映像に残されていないものは後からどうやっても観ることはできない。未来の世代や世界中の人たち、劇場に来られない人たちに残すことは非常に大きな価値がある」

アストロデザインはこれからも舞台芸術の継承に役立つ技術を提供してまいります。

関連リンク

レポート:「舞台芸術デジタルアーカイブの未来」 〜高音質・高画質は魔法の杖となるか?〜アートキャラバン 8K・空間オーディオ収録舞台の上映+座談会
https://epad.terrada.co.jp/index.php/2022/02/22182/

「舞台芸術デジタルアーカイブの未来」 〜高音質・高画質は魔法の杖となるか?〜 座談会(2022/1/21)

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