イベント

PRIVATE SHOW 2017

PRIVATE SHOW 2017

本年もプライベートショーを開催いたしました。

日時:2017 年7 月13 日(木)・14 日(金) 10:00~17:30
会場:アストロデザイン 本社ビル (〒145-0066 東京都大田区南雪谷1-5-2)
*入場無料
(アクセス)東急池上線「雪が谷大塚」駅 徒歩2 分

ご来場ありがとうございました。

イベント概要

※詳細は、下記の画像を「クリック」していただくとPDFファイルで表示いたします。


イベントレポート

おかげさまでアストロデザインプライベートショー2017が無事に終了し、1018名のお客様にご来場いただきました。
ありがとうございました。

ここでは出展テーマごとに、写真を交えた展示概要のご説明と、お客様からのご意見、ご感想、ご要望などを掲載しています。

現在ご検討中のシステム案件や製品導入などのご参考になれば幸いです。

   
 

・HDR(High Dynamic Range)
・Test & Measurement
・HPC(High Performance Computing)
・8Kコンバータ
・8K編集
・8KCG
・8Kシアター
・マルチビデオプロセッサー
・信号伝送多重化(MMT、MPEG-2 TS関連製品)
・セミナーA(3D LUTの基礎とHDRでの活用)
・セミナーB(HQXで拓く8K編集ワークフローとEDIUSの最新機能について)

【 HDR(High Dynamic Range) 】 -

HDRコーナーでは最新の4K<>2KコンバータであるSB-4024を中心に展示、このSB-4024でアップコンした映像、ダウンコンした映像をそれぞれご覧頂きました。
ダウンコンは搭載した3D LUTが力を発揮。輝度が高い空にある雲がつぶれていない、色味がそのまま再現されていると大好評でした。
また、アップコンは「逆Knee」機能を初披露。SDRの映像をHDRに変換する際に、HDRの映像らしく見せられるとご好評を頂きました。

HDRの映像は新しく取り扱いを始めたPOSTIUM社製のモニタで表示。
スタジオの棚置きに、現場持ち出し用にと様々な場面でご活用頂ける製品になると期待大です。

新たにHDR表示機能を加えたEVF DF-3515や、DF-3515の機能を応用したHDR対応小型ラスタライザのIP-4026も展示。IP-4026はその小型サイズゆえに、現場の持ち出しや中継車内での使用など、こちらも数多くのお引き合いを頂きました。

   
 

お客様の声:
SB-4024のHDR<>SDRの変換の画質が素晴らしい。来期に予定しているスタジオの更新の有力候補としたい。
(放送事業者勤務)

HDRの仕事も増えつつあるが、既存のSDRの映像をHDRに変換すると仕事も増えつつあり、 SB-4024が役立ちそうだと感じた。(ポストプロダクション勤務)

IP-4026は場所が限られている中継車にうってつけ。波形を表示したり、HDRの映像をSDRに変換したり、大いに活用できそう。(放送事業者勤務)

【 Test & Measurement 】 -

VG-876はタイミングデータや付加情報を自由に編集できるデジタルビデオ信号発生器です。HDMI2.0b、DisplayPort1.2a、V-by-One HS、iTMDS、アナログの IFボードを最大4枚まで搭載出来ます。

展示ではVG-876を4台同期させて、V-by-One HS IFボードから8K/120P信号を出力しています。ディスプレイのパネル評価やインターフェイス基板の開発において、基準の信号源として使用する事が出来ます。

VG-879は複雑化していくインターフェイス規格の評価を簡単に行えるように、7インチ液晶ディスプレイを搭載したVG-876の後継機種です。表示可能な情報量が増え、設定項目の変更が容易になりました。従来のVG-876 IFボードはもちろん、次世代のインターフェイス規格に対応していきます。

展示では新製品の12G-SDI IFボードから4K/60P信号を出力しています。また、テストパターンは弊社のHDR評価画像ライブラリを使用しました。映画用カメラ、放送機器、医療機器など、今後12G-SDIインターフェイスの採用が見込まれる開発分野で、基準の信号源として使用する事が出来ます。

VA-1844AはHDMI2.0コンプライアンステスト試験機のVA-1842をベースにした、持ち運び可能な軽量・薄型HDMIテスターです。HDMIケーブルの品質チェック、ソース機器の信号確認、シンク機器のEDIDの確認、LOGの取得が可能で、HDMI機器の接続トラブルの解決に役立ちます。

展示ではUltra HD Blu-rayの4K HDR映像のHDMIプロトコル解析と、Ultra HD Blu-ray、HDR対応AVアンプ、4K HDR対応テレビのDDC/CECラインの通信を2台同期機能を使って解析を行いました。

VA-1845はHDMI2.0コンプライアンステスト試験機のVA-1842をベースにしたHDMI2.0b・HDCP2.2対応の自動検査装置です。PC経由でHDMI出力機器の計測/解析が可能で、試験項目をコマンドで自由に設定する事が可能です。

展示ではビデオ信号発生器をソース機器に見立て、HDMI出力信号の解析結果をPCからテストレポートとして出力しました。HDMIソース機器の信号評価を短時間で行えるので、生産ラインのタクトタイム短縮に効果を発揮します。

USB Type-CのDP Alt Modeに対応した DisplayPort Multi Tester(VA-1846)を技術展示しました。USB Type-CはDisplayPortで採用された DP Alt Mode on USB Type-Cとして、北米を中心に広がりを見せております。本機はDisplayPort1.2信号の解析とテストパターンの出力のほか、USB DP Alt Modeの解析とPower Deliveryの解析に対応することで、USB Type-C対応製品の開発をサポートいたします。

   
 


- 【 HPC(High Performance Computing) 】 -

HGX-1はAIクラウドコンピューティングのためのGPUアクセラレータです。
NVIDIA社のPascalアーキテクチャを採用したGPU「Tesla P100」を8基搭載し、さらに各GPU間は高速インターコネクトNVLinkで接続されます。HGX-1自体も4つまでリンクさせることができるため、最大32基のP100を相互に接続可能、その際の演算処理能力は300TFLOPS以上となり、深層学習、ビッグデータ処理など、さまざまな先端分野への応用が考えられます。
当社では、従来培ってきた8Kリアルタイム信号処理技術とHPCとの融合で、サーベイランスや社会インフラ整備など、大量のデータを瞬時に解析することが求められる市場において、今までになかった製品やサービスの提供を進めていく予定です。

   
 

お客様の声:
ベースバンドをファイル化して高速にネットワークストレージに格納したい。スピードが重要。(放送局勤務)

コーデック開発や評価用8K信号源として使えるのではないか。(メーカー勤務)

深層学習の応用で、たとえばドラマのトレーラー、CMなどをAIで自動生成するような使い方ができないか。(放送局勤務)

- 【 8Kコンバータ 】 -

FC-8216は、8K信号(Dual Green、YCbCr4:2:2)をHDMI2.0×4出力に変換する装置です。シャープ製8Kモニタに繋げる事が可能です。
オプションで「オーバーラップ機能」をご用意しています。4Kプロジェクタ×4台のブレンディング投射での利用に有用です。

SC-8209-Aは、HD信号、4K信号、8K信号(DualGreen)のアップコンバート、ダウンコンバートできるクロスコンバーターです。

SC-8215は、8K信号(DualGreen)、8K信号(YCbCr4:2:2)のアップコンバート、ダウンコンバートできるクロスコンバーターです。

現在、SC-8209-A、SC-8215の後継機SC-8219を開発しています。
SC-8219は、HD信号、4K信号、8K信号(DualGreen)、8K信号(YCbCr4:2:2)のアップコンバート、ダウンコンバートできるクロスコンバーターとなり、12G-SDI、3G-SDIのI/Fを搭載し、12G⇔3G変換も可能な事から12G、3Gの混合システムでご利用いただける製品となります。発売時期は、2月です。

SC-8217は、8K信号(Dual Green、YCbCr4:2:2)、4K信号をHD信号にダウンコンバートする装置です。ダウンコンバートに伴い、色域変換(ITU-R Rec.2020→Rec.709)、HLG(ITU-R BT.2100) to SDR(ITU-R BT.1886)変換が可能です。

色域変換時は3D-LUT(83×83×83非等間隔グリッド)を採用し、色のバランスを崩すことなくRec.709の色域に納めることができます。8K or 4K、HDのサイマル運用時に本線でご活用いただける製品です。

   
 


- 【 8K編集 】 -

従来、コンテンツ実尺の数十倍あるいは数百倍という膨大な時間をかけて、転送、画質補正、書き出しなどの編集作業を行っていた8Kコンテンツ制作のわずらわしさを大幅に改善しました。

まず、非圧縮にひけを取らない画質を実現する高品質コーデックであるHQXを採用したリアルタイム8Kレコーダ「HR-7518」、次に8K編集に対応できる強力なパフォーマンスを備えたグラスバレー社「HDWS-8K(プロトタイプ)」。このふたつの組み合わせで、快適な8K編集環境をご提供できるようになりました。

コンテンツの制作時間を大幅に短縮することで、コスト削減にも貢献します。

お客様の声:
放送用途は少しのエラーも許されないので、プレビューはフルフレームレートが必須。(放送局勤務)

マルチストリームのリアルタイム再生を見ることができてよかった。(放送局勤務)

実尺の4倍程度で書き出しができるなんて、従来の8K編集では考えられないですね。素晴らしいと思います。(フリーカメラマン)

コーナー担当者コメント
シアターコーナーで上映したコンテンツ「世界自然遺産~屋久島」は、この8K編集システムで制作したはじめてのコンテンツになります。今までに比べて飛躍的に早いスピードで作業ができることを実感しました。皆様に自信を持っておすすめしていきたいと思います。

- 【 8KCG 】 -

昨今、CPUやGPU、メモリデバイスや外部拡張バスなど、コンピュータ周辺の性能が著しく向上し、リアルタイム高速信号処理を必要とする8Kアプリケーションへの応用が、現実的に可能となる時代となりました。

今回のプライベートショーでは、そんな8KCG(コンピュータグラフィックス)の世界をわかりやすくご紹介するため、一つの応用例として、バーチャルミュージアムを出展しました。

まるで実際の美術館の中で、目の前にある絵画を鑑賞しているようなリアリティを味わうことができます。

コーナー担当者コメント
4K版バーチャルミュージアムは今までも出展してきましたが、やはり8K版はリアリティが格段にあがっています。今回は70インチ8Kモニタでの上映でしたが、次回はプロジェクタなどより大きなスクリーンで上映してみたいです。


- 【
8Kシアター 】 -

今回のプライベートショーでは、癒しをテーマに新たに制作した8KHDRコンテンツ『世界自然遺産~屋久島』を上映しました。

太古からの自然の営みを今に伝える屋久島の自然風景を、シャープ製85インチ8K液晶モニタに上映し、8Kならではのダイナミックで美しい映像をお楽しみいただきました。


- 【 マルチビデオプロセッサー 】 -

MC-2085/MC-2086は、8K2Kの高解像度サイズをリアルタイムに処理できるマルチビデオプロセッサーです。拡大/縮小器、分割器、多情報一括表示器などシーンに合わせた使い分けができ、様々な映像表示システムを構築する上で基幹となる装置です。入出力インターフェースボードはスロット式で、様々なコネクター/信号形態に対応しております。

今回の展示は4K映像の複数合成器として展示しましたが、野球場や競馬場等の大型LEDビジョン、複数ディスプレイを用いたマルチビジョン、会議室やホール施設等でのプロジェクター表示等、大画面に複数の素材をリアルタイム合成表示させる際にご使用頂いております。


- 【 信号伝送多重化(MMT、MPEG-2 TS関連製品) 】 -

<8K映像 IP伝送装置>
8K映像信号を、IP回線で非圧縮で伝送する装置の開発を行っています。

IP伝送規格である「SMPTE2022-6 規格」に準拠しており、
デュアルグリーン8Kであれば、10ギガビットイーサネット×4ポート、
フル解像度(4:2:2)8Kであれば、10ギガビットイーサネット×8ポートで伝送します。
また、同期技術として「PTP(Precision Time Protocol)」に対応しており、遠隔地間の同期が可能です。

将来的には、スタジアム~放送局間などでの素材伝送というだけでなく、
パブリックビューイングに、劣化のない臨場感のある映像をお届けすることにも活用できます。

お客様の声:
まさにこんな装置を探していた!(放送関連会社勤務)

<素材伝送の冗長化>
CX-5528A-Sは、「素材伝送の冗長化」を実現する製品です。
遅延差が大きかったり、ツリー構造が変わってしまった素材どうしでも、
同じエンコーダから出た素材であれば、シームレスに切り替えることが可能です。

FPU・SNG・IP伝送といった、遅延差の異なる伝送路間での冗長化や、
素材多重伝送を行いながら、あわせて伝送の冗長化を図る場合など、様々なケースでご使用いただけます。

お客様の声:
お客様への具体的な提案に活用できそう。(メーカー勤務)

<次世代伝送規格:MMT・TLVソリューション>
4K・8K実用放送では、次世代の多重化方式である「MMT・TLV」が採用されます。
アストロデザインは、他社に先駆けて「MMT・TLV」製品を開発しており、様々なソリューションをご提案しています。

今年のプライベートショーでは、字幕やデータ放送など、各種の検証系統設備としてお使いいただける、MMT・TLVマルチプレクサを展示しました。
もちろん、検証系統だけでなく、放送本線設備としてもご使用いただける製品です。
また、送出設備や受信機などの「検証」の場面をターゲットに、
アナライザやストリーム編集ソフト、レコーダ&プレーヤなどを組み合わせた展示を行いました。

お客様の声:
製品開発を本格化するには必須の機材と感じた。(メーカー勤務)

   
 


- 【 セミナーA 】 - (3D LUTの基礎とHDRでの活用)

「3D LUTの基礎とHDRでの活用セミナー」と題して、内田充洋様(WOWOWエンタテインメント株式会社IS統括事業部長)にご講演を行っていただきました。

ダイナミックレンジの拡大に伴い、色の問題が従来にも増して重要なテーマとなっている昨今の状況を反映してか、当日は立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

内田様、貴重なご講演をいただきありがとうございました。

※内田様のご厚意で、セミナー資料を以下からダウンロードできます。
http://www.astrodesign.co.jp/astro/Event/2017/PV2017/PVS2017_WOWOW.pdf


- 【 セミナーB 】 - (HQXで拓く8K編集ワークフローとEDIUSの最新機能について)

「HQXで拓く8K編集ワークフローとEDIUSの最新機能について」と題して、竹内克志様(グラスバレー株式会社Vice President & General Manager)に、ご講演を行っていただきました。

8K編集と言えば、大変な労力と時間がかかると思われがちですが、そんなイメージを払拭したワークフローができあがったことの背景として、HQXの優位性と編集ソフトEDIUSにプラグインされている管理ソフトMyncのご紹介をいただきました。

竹内様、貴重なご講演をいただきありがとうございました。

※竹内様のご厚意で、セミナー資料を以下からダウンロードできます。
http://www.astrodesign.co.jp/astro/Event/2017/PV2017/PVS2017_grass_valley.pdf



来年も、アストロデザインプライベートショー2018にご期待ください。

このページのTOPへ